第285回 「秘密」社会

日弁連制作のガイドブック
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「特定秘密保全法」という法律、お聞きになったことはありますか?

テレビ・新聞などのマスコミではほとんど報道されておらず、NHKニュースの調査では74%の国民が内容を知らないという法律ですが、この秋の国会で自公与党がやっきになって通そうとしている法律です。
国民の74%が知らないのに勝手に決められている法律ってなんだろう?と思いますが、内容は名前のとおり「ある特定の秘密を保全するための法律」ということになります。

日弁連のホームページから抜粋するとこの法律の軸は
 ・ 「国の存立にとって重要な情報」を行政機関が「特別秘密」に指定する
・ 秘密を扱う人、その周辺の人々を政府が調査・管理する「適性評価制度」を導入する
・ 「特別秘密」を漏らした人、それを知ろうとした人を厳しく処罰する

ということ。これでも分かりにくいので、いろいろ調べた結果、こういう認識で間違いないようです。

「放射能は完全にブロックされています」と世界中にウソをつく人達が「何が秘密かは秘密です。でもあなたは私たちが秘密と決めたものを漏らしたので最大懲役10年です。」と決めるための法律だということ。

国会議員が知り得た「秘密」を秘書にも話せない。そしてそれを聞いた人も処罰対象。でも何が秘密かは「秘密」。
ここまで国民をバカにした法律もあんまり聞いたことがありません。よほど国民は頭が悪い、と思われているのでしょうね。
しかも大事なことは、これは自民党や公明党を支持する人達も対象になってるということ。
私たち国民全員がその監視の下におかれる「秘密」社会に暮らすことになるのです。アタマ大丈夫?と言いたくなります。

しかしもうこのレベルではなく、常識的におかしいと思っている人が、どうやってその意思を表明しアクションするかというところまできているのだと思います。日弁連のオフィシャルサイトにこの法律に関するガイドがあります。まだ納得いかない、という方はご参照ください。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/secret/about.html

賛同いただける方、異論がある方、ぜひコメントをくだされば嬉しいです。

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